「訪問看護師として働く上で必要な持ち物ってなに?」
「そろえておくべきアイテムが知りたい!」
「訪問看護ならではのこれがあると便利!っていうものも知りたい!」
これから訪問看護師として働く予定のみなさん。
訪問看護に興味があるみなさん。
訪問看護は病院とはぜんぜん違う環境でのお仕事です。
訪問看護ではそれぞれのご自宅にお伺いし看護を行うので、一般家庭に病院のような環境はもちろんありません。
普通の「生活の場」です。
そしてその「生活の場」であるご自宅の環境も
1件1件ぜんぜん違います。
今回の記事では、
「生活の場」で看護を行う訪問看護師に必要な持ち物はなに?
そんな疑問にお答えします♬
わたしはこういう人です↓
これから訪問看護師として働くあなたも、
すでに訪問看護師として働いているあなたも、
参考になることがあれば嬉しいです♬
では行ってみましょー!
訪問看護師の持ち物 〜基本編〜
まずは「基本編」です。
これから紹介するものはおそらくすべての訪問看護師さんが持ち歩いているものです。
ではご紹介します!
0.訪問バッグ
まずは「訪問バッグ」です。持ち物を入れるバッグがないと始まりません(笑)。
訪問バッグは事業所で準備されている場合と、個人で用意する場合があります。
わたしは3か所のステーションでの勤務経験がありますが、
1か所は事業所が準備してくれていて、他2か所は自分で用意しました。
訪問バッグは、
・軽くて丈夫
・汚れが目立たない色
・ポケットが多め
・自転車移動の場合は自転車のかごに入るかどうか
が選ぶポイントです!
筆者が今使っているバッグはこちらです(車移動です)。
こちらのバッグは一般的な訪問看護バッグと比べるとリーズナブルです。
色は、ブラック・ネイビー・オリーブの3色展開✨
わたしはネイビーを使用していますが、汚れも目立たず、軽くてとっても使いやすいです♬
外側にポケットが6つあり、タブレットも収納できます
こちらのバッグの一番のお気に入りポイントは…
自立するところ!!!
バッグって自立せずへにゃっとなってしまうものが多いですよね💦
でもこのバッグはしっかり自立するのでとってもスマート!✨
訪問看護は利用者さんのご自宅にお伺いする仕事なので、きちんと感が好印象を与えます
このバッグならきちんと感抜群です!
やや難点を上げるとしたら
内側にはポケットはありません。
でも外側に6つもポケットがあるので不便さはありません。
ポーチを100円ショップで複数購入し、バイタル測定セット・処置用セット・貴重品入れ・ディスポ手袋入れなど、それぞれ持ち物を整理して入れればまったく問題ありません😊
1.血圧計・体温計・パルスオキシメーター
バイタルサイン測定グッズは必須中の必須!
必ず持ち歩きます。
これらは職場で準備してくれます。
血圧計は個人的にはこちらがおすすめです。
自動測定にも聴診にも切り替えられるところが非常に便利です。
事業所で準備してくれたものがもし使いにくかったらこちらをおすすめします。
2.聴診器
聴診器も必須中の必須です。
聴診器は個人で用意することが多いです。
わたしは王道のリットマンを愛用しています✨
やっぱり聴こえがいいです。
色は自分のテンションが上がる色を選ぶのがおすすめ♬
制服の色が決まっている場合には、その色とコーディネートして選ぶのもいいですよ。
わたしは紺色の制服で、聴診器はラズベリー色です。
アイコンそのままです♬
3.仕事用の携帯電話・タブレット端末
何かあったときの連絡手段として、携帯電話の貸与があるステーションが多いです。
必ず持ち歩きます。
またステーションによってはタブレット端末の貸与があるところもあります。
すきま時間に看護記録を書いたり、報告書・計画書も作成できるので、
時間を有効活用できとっても便利です。
訪問看護師の持ち物 〜小物編〜
次は訪問に欠かせない「小物編」です!
ここで紹介するものもほとんどの訪問看護師さんが持ち歩いていると思います。
4.使い捨て手袋
これはないと仕事になりません。いろんな場面で使います。
摘便のときは3枚重ねくらいで装着し、
自分の身も守りつつ手際よく処置ができるよう活用しています。
個人的にはパウダーフリーが好きです♬
使い捨て手袋は事業所が準備してくれます。
それを100円ショップで買ったポーチに入れて持ち運んでいます。
5.酒精綿・手指消毒液
酒精綿は体温計を拭いたり、サッと消毒したいときに使います。
採血やルート確保時は主治医が物品として準備してくれていますが、ないと焦るので持ち歩いているといざというとき使えます。
手指消毒はこまめに実施しています。
コロナ禍である現在は本当に必需品です。
6.衛生材料(テープ類・ガーゼ・包帯など)
基本的にはご自宅にあるものを使ったり、ない場合も準備していただきますが、
とっさのときにないと困るので持ち歩いています。
7.ワセリン
地味に使います。
摘便の際の潤滑剤として、皮膚乾燥・保護に対して、etc…。
これも必要時には利用者様に準備してもらいますが、ないと不便なので持ち歩いています。
8.ナースハサミ・ペンライト
結構な頻度で使うので、
わたしはカバンの中ではなく制服のポケットに装着しています。
ハサミは制服に固定できるよう、クリップがついているこちらがおすすめ。
なくしません(笑)。
このはさみはかれこれ6年以上使っていますが、
切れ味が落ちず、今でもストレスなくサクサク切れます。
ペンライトはこちらを使っています。
ポケットに差す部分がしっかりしているので落ちてきません。
長さや瞳孔のサイズもはかれるスケール付きで便利です。
色は聴診器と合わせてコーディネートしています♬
9.メジャー
メジャーは腹囲や下肢のむくみを測定するとき、
家の間取りを測定するときなどに使います。
出番は頻回ではありませんが、ないと困るものです。
10.駆血帯
往診医からの指示で採血がある場合や、補液の指示が出てルート確保する場合など使います。
わたしは病棟時代からシンプルな駆血帯が好きで、こちらを愛用しています。
採血やルート確保は病棟時代と比べると頻度はかなり少ないので、
実施時はドキドキします(笑)。
11.爪切りセット
めちゃくちゃ出番あります。
これも基本的にはご自宅にあるものを使います。
しかし、
ご自宅にあるものの切れ味が悪かったり、
探してもらっても待てど暮らせど出てこなかったり…(笑)。
また、ご高齢の方は巻爪や肥厚している爪の方も多く、
普通の爪切りだけではケアしきれないケースも多いです。
なので、わたしはこれらを持ち歩いています!
どれも欠かせません。
爪切りは切れ味が命です!
使いやすくてよく切れるものをおすすめします。
12.マジック・メモ帳・ボールペン
これも使います。
マジックは内服管理で介入している場合、日付を書くのに使ったり、
カレンダーに次の訪問予定を書くときなどに使ったりします。
メモ帳もご家族に伝言を残したい時や、
大切なことを書いてお渡ししたいときなど、使います。
最近は看護記録はパソコンで書くので以前よりはボールペンの出番は減りましたが、
ちょっとしたメモなどするときは使います。
わたしはマジックやメモ帳は100円ショップで素敵だなと思ったものを購入して使っています!
ボールペンはだんぜんジェットストリームです♬
ボールペンは100円ショップでは買いません。
ジェットストリームは本当にサラサラとストレスなく書けます。
13.名刺入れ
あると便利です。
訪問看護では多職種連携が欠かせません。
そんな中での名刺交換の機会がよくあります。
また、新規の利用者様宅の訪問時は、ご挨拶のときに名刺をお渡ししています。
これまで勤めた3か所のステーションのうち、1か所は首から吊り下げられる名札入れに名刺を入れていました。他2か所は名刺入れ使用で、今も名刺入れが活躍しています。
かわいいデザインのものや、気に入った色のものを持ち歩くと気分も上がりますよ♬
名刺交換のマナーも勉強しておくとなおGoodです。
訪問看護師の持ち物 〜おすすめ編〜
次は、なくても支障はないけどあると絶対便利・安心なもの、「おすすめ編」です!
14.ヘッドライト
これは筆者の一押しアイテムです。
一度使ったらもう手放せません!!
なにがいいかというと、
明るい視野も確保しながら両手が使える快適さ
これです。
ご自宅の環境は本当に様々なので、部屋の明るさひとつとっても本当にいろいろなんです。
電気をつけていても薄暗かったり、ベッドと電気の位置関係でどうしても自分で影ができて暗かったり…。
そんなときこのヘッドライトを頭につけてケアをすると、
しっかり明るい視野が確保できるので、皮膚観察時など小さな異常も見落とすことがなかったり、
明るさを確保したまま両手が使えるので、足の爪切りや耳垢除去時なども本当に便利!!
ヘッドライトのデメリットはありません。
あるとしたら装着時の見た目がややぎょうぎょうしいくらいです(笑)。
本当におすすめです。
15.45Lゴミ袋
これは陰部洗浄の時にシーツが濡れないように敷いたり、体位変換シートの替わりに使ったり、あると重宝します。
それぞれのご自宅にたいていあるのでお借りすることがほとんどですが、ない場合は手持ちのものを使います。持ち歩いていると便利です。
16.替えの靴下
訪問看護は生活の場におじゃまさせていただき看護をします。
そんなお宅に汚い靴下で上がるわけにはいきません。
万が一靴下が汚れたり、雨で濡れたりしたときに困るので替えの靴下を持ち歩いています。
わたしはペットのおしっこを踏んだことがあります…(笑)
ペットを飼っているお宅も多いので、訪問看護あるあるかもしれません。
替えの靴下は持ち歩きましょう!
17.替えのマスク
替えのマスクも持ち歩くと安心です。
コロナ禍での訪問、マスクなしでは行けません。
使い捨てマスクって、
たまに急にゴム紐が切れたりするんですよね…。
いざというときのために、替えのマスク、持ち歩くことをおすすめします。
18.洗浄ボトル
傷や陰部など、洗浄をするときに使います。
洗髪のときにも使います。
わたしは100円ショップで売っているドレッシングの容器を洗浄ボトルとして持ち歩いています。
必要時は利用者さんのお宅に常備させていただきますが、
とっさのときにあると便利なのでわたしはひとつ持ち歩いています。
500ml空ペットボトルを洗浄ボトルとして使ったりもしますよ。
キャップにキリで穴を開けてシャワーのようにして使います。
持ち歩いているといざというとき便利です。
19.カメラ
これはデジタルカメラでも、携帯電話のカメラでも、写真が取れればOKです。
カメラもかなりのお役立ちアイテムです。
褥瘡の状態を記録するのに写真をとったり、現場で判断に迷う所見があったとき写真にとってそれを見せながら上司に相談したりなど、大活躍します。
わたしはステーション貸与のiPadを持ち歩いているので、
それで写真を撮ります。
今はICT(情報通信技術)ツールも普及し、看護記録や主治医への報告もそういったツールを使用することも増えました。
ICTツールは撮影した写真も添付できたりするので、
看護師間の申し送り・情報共有、主治医への報告にも撮影した写真が活躍します。
写真があったほうがだんぜん伝わりやすいです!
訪問看護師の持ち物 〜お助け資料編〜
最後は、「お助け資料編」です。
20.在宅ケアナースポケットマニュアル
こちらは参考書です。
「在宅ケアナースポケットマニュアル」の最大の長所は
ポケットにおさまるコンパクトサイズの中に
在宅看護・訪問看護師に必要な情報や、ケア・指導のポイント、
あると便利なスケール・データが網羅的に載っていること
です。
サイズは約15cm×10.5cm、厚さは1cmと本当にコンパクト。
本当にポケットにおさまるサイズです。
わたしは訪問バッグの内ポケットに入れて持ち歩いています。
その中にこれでもかという必要な情報が書かれています。
困った時はもちろん、
すき間時間にちょこちょこ読んで勉強することも可能です。
持っていると必ず役立ちます。
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21.地図アプリ
初めてお伺いするお宅へは地図アプリが欠かせません。
行ったことのない家にたどり着くことって
想像以上に不安で大変なんです…
事前に地図アプリで道順や所要時間をだいたい把握しておくだけで随分安心できますし、
実際に向かう際も必ずナビを見ながら行きます。
なくては訪問できないくらい必要です。
わたしの働くステーションは、iPadが貸与されるので、その中に入っているマップを使っています。
車のナビを使う場合もありますが、個人的には地図アプリのナビのほうがわかりやすいし、
少し離れた場所に車を停めて歩くときもマップを見ながら行けるのでほんとに便利です。
しっかり準備して訪問にレッツゴー!
いかがでしたか?
訪問看護師の持ち物はほんとにたくさんあります。
旅行に行くの?という見た目の大荷物です(笑)
今回ご紹介した持ち物はどれも欠かせない&便利&安心なものばかりです。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
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最後まで読んでいただきありがとうございました。